背伸びのままで。

良い話題があった時に更新します。

休みの間に考えていたようなことをひと繋ぎにしてみました。

「全日本もう帰りたい協会」ってすごいですね。


TLで荒ぶる「全日本もう帰りたい協会」がヒドイwww - NAVER まとめ

家にいるのに家に帰りたくなりました。入会フォームはどこですか?

 

…さて、1週間程度のお休みがあったので、あまり仕事に追われることもなく、つらつらと自分の周りのことに関して考える時間ができました。

今回の休みでは、普段あまり会わないような人と話す機会を持ってみたので、今日は外の人と話して気づいたことからスタートして、最近考えてること、休暇の間に思いついたことなどを、最近読んだものを時おり引用しながら、記録してみようと思います。

 

自分の仕事に忙殺されていると気づきにくいこと

社外の人と話していると、たいていはお互いの仕事の話と、家族の話、あとは遊びの話の話になるのですが、この休みでも例に漏れず仕事の話をする機会が何度かありました。普段自分の仕事をこなすことばかりを考えていると、「自分の仕事を無事終わらせる」ということを優先にしがちだと実感する一方で、自分の仕事の中で「社外でも評価されること」と「社外では通用しないこと」が整理されていくのが面白かったです。

常々、「他の会社でも価値があること」にできるだけ関わろうとしたり、外でも通用する仕事の仕方を心がけたいと思っているのですが、忙殺されている状況ではやはりこなすことを優先に考えてしまい、いつの間にか内輪ごとに結構な時間を使っているなと気づきました。

それと同時に、他の人は他の会社で自分と比べものにならないぐらい社会にインパクトを与えているな、ということも感じて、危機感を煽られてしまいました。

 

子育てをすると自分の何かを諦める

ただ仕事に関する危機かを煽られながらも、子どもが生まれてからは、自分の時間をある程度天引きして考えなければいけないと思うようにもなりました。集中していると子どもの声も聞こえないような状態になってしまうことはあるのですが、不定期かつ頻繁に泣き声が聞こえて逐次対処しなければいけない環境では、何かにどっぷり浸かることは難しくなったことは否定しようのない事実だと思います。

新入社員のAさんとBさんが、エンジニアとして開発部に配属されました。

Aさんはプログラミングが大好きで、「ワークライフバランス」など気にせず毎日深夜まで仕事をし、土日も勉強会に参加したり、異業種の尊敬できるプログラマーに会ってみたり、海外の本を読みあさったりしています。

Bさんは仕事はあくまで手段だと捉え、「ワークライフバランス」を大切にします。就業時間が終わったあとは、自分の趣味の音楽に時間を注ぎます。土日は練習をしたり、演奏会を開いたり、プログラミングとはまったく関係のないことに時間を注ぎます。

さて、AさんとBさん、どちらが超一流のエンジニアになる可能性が高いかといえば、無論、それはAさんです。日夜それに時間を注いでいるわけですから、技術も高まるでしょうし、能力に関係する人脈も充実していきます。当たり前ですね。

「ワークライフバランス」を気にする人は超一流になれない : まだ東京で消耗してるの?

 もともとただ一つのことに集中して取り組みたいという志向は無いにせよ、同時にできることは少なくなり、趣味も絞ることに決めました。保育園の送り迎えなども現実になればもっと制限は出てくるのだろうなと思いながら、でもそういうものだと諦めつつ、将来について想像ができなくとも、覚悟だけはしています。

 

理由無くとも起きたことを受け入れるしかないなぁ

子どもが生まれたあとは、その前よりも予測できないこと、簡単に避けられないことの連続で、理由が明らかでなくてもそれを受け入れるしかないと思うことが多くなりました。

メディアの記事とかテレビを見ていると、あらゆる事に理由や意味がある、もしくは分かるかのように感じてしまいますが、ぼくは以前にも増して、理由や意味と距離を置くようになったと思います。

乳幼児を見てると、なんで泣いてるのかの理由なんて全然わかりようがないし、とにかく対処を考えるしか無い。大人になっても感情が先に出てきて、後づけで理由づけすることってかなり多いと思うんです。大人が言う理由を潰しても新しい理由を持ってきて相変わらず不機嫌な人ってたくさんいますし。

無理に自分を納得させずに、無理に一貫性を持たせずに進めることで、意外とうまくいくというようなことも経験できるようになりました。

糸井:整合性って、みんなを縛っているものです。どんなものごとでも、「整合性を付けようと思えば付けられますよ」というのが知能とか理性というもの。「付けようと思えば付けられますけど、そんなことにあなた、興味がおありですか」と聞くのが、知性ですね。

「整合性の重要さ」を疑うのが、知性です。 (6ページ目):日経ビジネスオンライン

特に、身近で「新たに生命が生まれた」ということは、自分に大きな影響を与えた気がします。「この子が生まれた意味、理由、目的、使命」を見つけたり、整理することはなかなか難しい。一方で、新たな生命が生まれることで、「自分が死ぬということ」を強く実感するようになりました。次の世代が生まれることは、前の世代が死んでゆくということとセットなのだと感じます。

 

「仕事と育児」ではなくて、「仕事と家族(家庭)」じゃないの

子どもにどうしても意識は向きがちで、事実として長時間注意が向けざるをえないものなのですが、「仕事と育児」というふうに考えるとうまくいかない気がします。もっと配偶者や他の家族、そして自分自身にも目を向けるべきだと思います。

子どもは必要以上にアラートを上げるぶん、子どもの周りの人達はアラートを上げにくくなります。大変なのは知っていて、みんな頑張っているのを感じるほど、弱音を吐きにくい雰囲気が生まれます。身近な人にほど苦労は言いにくくなるのかもしれません。


ママがあなたに絶対に言わなかった10のこと | Natasha Craig

 

子どもが大事なのは分かるけれど、子どもだけに注目していると、結果的に子どもの周りの環境にあまりよい影響を与えない気がするんですよね。いま話題のサイボウズの動画も、全員子どものことを考えているかもしれないですが、だれもが子ども以外のことを考えていないな、とも思ったりしました。


サイボウズ ワークスタイルムービー「大丈夫」 - YouTube

夫への批難の声も見かけられますが、夫を責めるだけで解決するものでもないでしょう。

 

自分の疲れしか感じないけど、誰もが疲れてると思う

みんな疲れているんだと思います。そして、みんなが疲れているのが当たり前のようになってくると、いつの間にか自分が疲れていることを意識しなくなる可能性があります。そうなると状況はどんどん悪化して行くのだと思います。

自分自身に事例ですが、仕事が忙しくなる一方で、家でのケアができないことを申し訳なく思いつつ、さらに趣味の団体競技にも時間を費やさないといけないという状態で、問題がポロポロ発生するようになり、やっと「自分が正常ではないこと」に向き合いました。

本当はもっと前から疲れ始めてたのだと思いますが、問題が見え始めてからでないと、自分ではそれに気づきにくい。さらにみんな疲れていることに誰も言及しなくなると、どんどん負のスパイラルに陥っていくのだと思います。

僕は問題が起きた時に下の本を一気読みして、とりあえず自分の状況を整理し、趣味は一切やめ、各所にヘルプを求めるという行動を取って、とりあえずスパイラルからは抜けられた気がします。堂々巡りから一歩離れるきっかけを作ることは重要だと思います。少しの時間でも、懸案事項から離れる時間があるだけでかなり冷静になれました。携帯置いて、一人で散歩するだけでも、自分のモードを変えられます。

人にイライラし始めたり、 自分のせいだと思うことが多くなってきたら、「自分は疲れているんだな」と思うようになりました。とはいってもすぐにその状況から抜け出せるかというと、それは別の問題なのですが。

 

ドラマなどめったにないし、そんなに大事じゃない

様々なメディアでもそうですし、普段サービスに接していると、すごい人、すごいドラマ、サクセスストーリーが散らばっています。そういうものに触れていると自分にもドラマが訪れるような気もするし、常に変化を求めなければいけないような妙なプレッシャーも感じてしまいます。オチを付けないといけないような意識もその仲間かもしれません。

でも、ドラマなんてそうそう起こらないものです。本当に目の前にあるのは、いつも通りの不機嫌と、些細な変化。自分のコントロールできる僅かな部分だけを信じて積み上げつつ、いつか良いハプニングが起こればもうけものだな、程度に考えるようになりました。

ドラマチックなことに意識を取られることで、無駄に疲れるし、本当に必要なことへの注意も散漫になってしまっていたな、と今になって思います。劇的にこだわらず、毎日変わらずコツコツ勉強している方がよっぽど尊いです。

 

読んだこと、触れたことについて考えさせられている

結局いろいろ書いてみて、自分の考えることは普段触れるものに強く影響されるということを当たり前ですがあらためて実感しました。

無意識のうちに、自分の触れる情報、居る場所、触れる人からは強く影響を受けます。自分の無意識の行動について振り返って、大きく方向転換できるような仕組みは意識して設けたほうがよいなと思いました。

あと、頻繁にということは難しいですが、幸い長期の休みを取る制度があるので、今後も折に触れて自分の状況を文章に落としてみるということはしていこうと思います。今の考えを文章に落としこむことで、自分の考えや、何から影響を受けているのかを冷静に振り返られました。

 

また休みを取れたら、自分の文章を書き散らそうと思います。ということで、今回は以上です。